新顔さんいらっしゃ〜い

徳之島拾遺 2

今回貧果の海坊主、徳之島レギュレーションの20cm を超えたのはバラクーダ ( オニカマス ) 39cm 、ヒトミハタ 22cm 、メッキアジ22cmと24cm、ミツバモチノウオ 32cm の5匹だけ。

で、新顔のミツバモチノウオだが、コイツはスズキ目ベラ科モチノウオ属ミツバモチノウオっていう素性だ。

走ったし重かったし、今回の獲物の中では最高に手応えがあった!

与名間ビーチのリーフがコバルトブルーの外海に繋がる岩場の先端から、気持ち良く南の島の夏の釣りをしていてコイツが来たんで、も〜最高だ!

今回の徳之島では本当に貴重な晴れ間のあった日で、AK柴はこの後Tシャツ脱いで上半身裸で釣りをしていた。

海坊主は10gのジグヘッドでシャッドテールのグラブを遠投して、スイミングで広く探っていたのだが、度々グラブの尻尾を食い千切られていた。

この獰猛な顔!歯が鋭くてグラブの下半身スパスパだ。

このミツバモチノウオは30cm前後の魚らしいが、モチノウオ属の仲間にはやたら大きくなるメガネモチノウオってのがいて、これはナポレオンフィッシュのことなんだって!

いやいや、凄いご親戚がいるもんだ。

    海坊主

花徳水産漁獲

徳之島拾遺 1

いやぁ~参った!徳之島18年に渡る花徳水産の歴史において稀に見る不漁だった。

AK柴は最初の魚の顔を見るまでに一週間かかった。

湾屋川のヘチ釣りで最初の獲物ウルマカサゴ 15cm ゲット!
続けてゲットしたウルマカサゴは立派な20cm だがAK柴の顔がデカイので… 。

その3日後には怒涛の漁獲!

松原漁港ヘチ釣りにてニバイ 20、20、21、21、16cm と5連発!

AK柴の漁獲、ウルマカサゴ 15、20cm の2匹、ニバイ 20、20、21、21、16、19cm の6匹、合計8匹だった。

海坊主は出漁2日目には最初の獲物、バラクーダ ( オニカマス ) 39cm と出だしは好調で先行き期待したのだが… 。

夜明け前の南川漁港スロープのすぐ外でググンッとバラクーダ 39cm ゲット!

その後は徳之島レギュレーションサイズ 20cm に 1〜2cm 届かない残念サイズばかり。

バラクーダの翌日には天草なら煮付けサイズのニバイ 18cm をゲット。はい、リリース。

それから次のキープサイズをゲットするまで5日かかった。

湾屋川でニバイ ( ヒトミハタ ) 22cm ゲッ〜ト!やっとキープサイズだ。

海坊主の漁獲はバラクーダ39cm、ニバイ18、18、19、18、18、18、16、22cm の8匹、ウルマカサゴ17、19cmの2匹、メッキアジ24、22cmの2匹、初顔ミツバモチノウオ32cm!の合計14匹だった。

ミツバモチノウオ32cm !よ〜分からん魚だけど、もんだどんだい!

しか〜し、相変わらずヒラアジが釣れない。

海坊主今回最後の獲物、ヒラアジ… とは言えないよな?メッキアジ22cm… 。

なんだかなぁ~?イマイチだなあ〜?の漁獲だった。

それにAK柴の漁獲8匹中キープサイズ5匹に対して、海坊主は漁獲14匹中で同じ5匹しかキープサイズがいなかった。

キープ合計10匹って不漁だよなぁ。

    海坊主

ただいま東京

11月5日(水)

昼前に那覇空港を離陸して東京へ。

珍しく東京湾内を北上して飛んだので第二海堡が見えた。タックルボックスの取材で2回行ったかなぁ?

例によって空港で帰って来たぞグビッをやる。

やっぱ江戸前寿司でしょ。

ビール旨し!寿司旨し!もう一軒行きましょ!… で、隣の中華でもグビッ。

なんか帰りたくない… と言うか、空港出たらいきなり下界?石の墓場?

グズグズ… 。

    海坊主

さらば徳之島

10月4日(火)

昼前に徳之島子宝(!)空港へ。

帰りのプロペラ機を眺めながら。
いつものミックスピザでグビッ。

このピザ10年以上前に初めて食べた時、なんと!上にゴロゴロッと伊勢海老が乗っていたんだよ!

メニューにはなんの断り書きも無く、値段も極々普通で、単なるミックスピザだと思ったのに!

その後は何年かフェリー利用で空港に来なかった間に、どうやらただのミックスピザになってしまった。

AK柴の話によると、以前島では伊勢海老は特別に料理したりせず、朝の味噌汁の具に普通にブツ切りで入っていたりして呆れたそうだ。

昼過ぎには那覇。

空港着いたらまずはオリオン生ビール!グルクンの唐揚げ!もずくの天麩羅!

こいつ等の為に沖縄経由してるんだ。

もちろん夜はジャッキーステーキハウス!

ここに来るのに便利なように、すぐ前のホテルに泊まってる。

まずタコス。沖縄はタコスが盛ん(?)だが、ここのはカリカリ。バリバリ食べるとボロボロ落ちる。

手づかみで、バリバリボロボロ、落ちたチーズや挽き肉なんかをまた手づかみ。

AK柴と話したが、ここに来てタコスを食べてるカップルは深い仲に違いないと。

次は例によってハンバーガーを半分こ。

これも手づかみでワシワシしてると時々ポトッとトマトが落ちたり。

AK柴と話したが… 以下同文。

昭和には、二人で焼肉屋に行くカップルは云々… って言ってたなぁ。

締めはテンダーロインステーキ。紙エプロンで万全の態勢のAK柴、注文はSサイズ150g 。締めにはタコライスも食べたいからと言っていたが… 。

ここの名物と言うか結構な割合で皆これを注文している。

軟らかくて肉の味がしっかり、海坊主はMサイズ200g を塩、コショーのみで満喫、満腹だ。

AK柴もスルッと完食したが、腹痛ぇ〜と呻きつつタコライスは次回に取っとくと強がった。

さっさとホテル帰って、右腹を下にして食休みしながら… そのまま寝ちゃうんだろうな。

    海坊主

フェアウェルパーティー

11月3日(月)

海坊主最後の釣りは南川漁港。

5時前には起きて、心を込めて7時過ぎまでミノーを投げた。

さぁ帰り支度だ。

タックルの水洗い、部屋の片付け、残り食材の整理 ( とにかく食った ) 、なんだかんだで夕方に。

するとAK柴のご親戚からウェルカム&フェアウェルパーティーのご招待があった。

素敵なテーブルは電線が巻いてあったリールで、ご親戚は関電工にいた方だった。台風で停電した時なんか島中を駆けずり回ったとか。

こちらは食材整理し切れなかった庭先のドラゴンフルーツとか、花徳水産からは最後の22cmのメッキアジとウルマカサゴのアラの煮付けを持参した。

奥様が出してくれたゴッツイ豚足の塩茹で。コラーゲンたっぷりだ。

島の昔の話とか、我々が来るようになってからの変化の話なんかで盛り上がったが、天然記念物のアマミノクロウサギが増えて来て、サトウキビの芽を食べたりするので、アマミノラウサギ呼ばわりしているのには笑った。

ご馳走様でした。

「来年も帰って来ます!」

    海坊主

一日釣りするぞぉ!

11月2日(日)

明日の昼からは帰りの準備に入る。

朝から夕方まで丸々釣りできるのは今日が最後だ。

海坊主 5:40am 起床、曇りで最低気温20℃、北風が吹いてヒンヤリ肌寒い。

日中の最高気温は25℃前後なので徳之島の秋らしい気候になった。

日の出直前の南川漁港、堤防先端はどうかなぁ〜?魚いるかなぁ〜?

ま、なんにも無し。

花徳水産冷凍倉庫の在庫でブランチ。ミツバモチノウオ、メッキアジ、ウルマカサゴ、ヒトミハタの豪華アラ煮だ。

昼から湾屋川河口。

中潮の満潮に向かっているので水位が高い。AK柴は岩壁ヘチ釣りでニバイとかウルマカサゴ狙いだ。

潮位の高いヘチ釣りはなかなかに厄介だ。

なんのどっこい、海坊主ウルマカサゴ 19cm ゲ〜ット!

徳之島のレギュレーションは20cmだが、ウルマカサゴは美味しいので特例で18cmにしている。

花徳水産では独自にゴンザレスと呼んでいる。何とも曰く言い難い姿形だが、旨いんだなこれが。

その勢いで夕マズメの松原漁港へ。

日没までの小一時間、海坊主はお得意ポイント港出入り口に陣取ってヒラアジを待ち伏せだ。

えっとぉ〜… 、ヒラアジっちゅうか、メッキアジ22cm ゲットぉ。

なんかラパラCD9B(青銀)足元まで引いて来て、ピックアップしようとした時にキラッとして、ヒラヒラッと上げたらフックオフして岸壁上にポトッと… 。

海坊主一気に抜き上げて… 。

メッキアジ22cm ゲ〜ットぉ〜!

見よ、ゴゴッツイ顔のウルマカサゴにギンギラギンに輝くメッキアジ!異色コンビのまな板ショーだ。

花徳水産まぁ今日はそこそこの漁獲か?

やっぱウルマカサゴの刺身は極上だ。

こんなのが、あらまほしい徳之島の普通の日常生活なんだけどな。

    海坊主

霜月だぁ!

11月1日(土)

今日から若潮、潮廻りは明日からの中潮へと、潮位も動き出す。

海坊主はほとんど釣っていないオカズのニバイを狙いたい。

9:40am の干潮に向かう花時名のリーフを攻めようと、ゆっくりの6:30am 起床で下げの後半からを目指して出漁した。

主戦場にしている花時名リーフの岬は沖からのウネリと風の影響で波被り状態だ。

漁港内や入口水路でヒラアジを夢見てミノーを引いたりしてみたが不発。

岬と反対側のリーフもエッジには出られず、タイドプールでニバイを掛けるも岩陰に持ち込まれて根掛かりバラシ。

海坊主の漁獲が揚がらないのはオカズのニバイ釣りが出来ないのが最大の理由で、潮廻りのタイミングや雨、風の天候にも祟られて漁場に行けなかった。

月が変わって霜月11月、風も北寄りの風になり、空気が入れ替わって今朝もひんやり冷たい感じだった。

秋の空だなぁ。

干潮時になって南川漁港の港内リーフを見に行った。

すっかり明るくなった時間帯でも期待できそうな南川リーフ。しかし全く何にもミノーを追って来ないのが良く見えるというのも闘争心を著しく削がれてしまう。

夕方AK柴も動き出し、満潮からの下げ始めを狙って南川漁港。

港内リーフを飲み込んで満潮タッポタポ。

堤防先端で沖からリーフエッジと覚しきあたりまで引いて来た海坊主のラパラCD9B(青銀)にググッとヒット!

瞬間30〜40cmクラス!抜き上げクラス!と喜ぶ海坊主!

次の瞬間バシャッと白いスプラッシュ!… 秒殺のバラシだった。

う〜ん霜月始めはスカの日かぁ。

    海坊主

また雨かぁ…

10月31日(金)

海坊主5時前に目覚める。

雨… またかよ、一日曇りの予報だろ?

庭に出て降り具合を見ると、霧雨に毛の生えた程度の降りだ。

よ〜し、釣り行ったる!魚釣ったる!

ふ〜ん、行けるもんなら行ってみろ!

ん?誰の声だ?幻聴か?いや、屋根に打ち付ける雨の声(音)だ!なんで急に烈しくなるんだ!?

はい、二度寝ぇ〜。

ブランチの時も雨は降り続ける。

朝の予報では午前中に上がるはずが、昼過ぎの予報は夕方まで雨になっている。

海坊主、食休みのまま昼寝に… 。

「松原漁港行きましょ!」

え〜… 、決定的に釣り時間の少ないAK柴が元気に意欲的だ。

疲労気味で元気のない海坊主、雨具着てまで釣りするかぁと、不承不承起きる。

しとしとっと濡れる小雨。

松原漁港に着いて釣り始めると土砂降りになって、車で雨宿りしたり、海坊主は昼寝したり、それでも隙を突いてヘチ釣りしたり… 。

雨… 魚は関係ないのかなぁ?

気は乗らないながらも海坊主、釣るは釣るのだが、ニバイ18cm、18cm、16cm、リリースサイズの連発だ。

雨が止むと結構暖かいんで、短パンTシャッでいいんだけどね。

海坊主ついに雨と眠気と寒気に負けて、また車で昼寝。

一方AK柴はヘチ釣りでとんでもない大物、50cmクラスのハリセンボンを掛けたたものの、係留ロープに巻かれたか、ほとんど根掛かり状態で30分奮闘するも泣く泣くラインブレイク。

(資料写真) 今日海坊主が見掛けた25cm クラスのハリセンボン。岸壁のカニに飛びついて食ってた。

ま、釣りの日じゃないんだよ、帰ろ。

帰りの山道、「頑張れよ」ってな激励のつもりか?アマミノクロウサギが車の前をタッタカタッと走ってった。

    海坊主

スカな一日

10月30日(木)

日の出と干潮の重なるタイミングで南川漁港の港内リーフに降りられる貴重な日、海坊主は4時起きでソワソワ、庭に出て空模様を眺めると… あ、星!天頂付近にはうっすらぼんやり天の川まで見える。

これまでずぅっと天気が悪くて、星なんか全然見えなかったもんなぁ。

なんか得した気分で 5:40am 出発。

日の出の30分前になるとだいぶ明るい。リーフエッジまで行ける岩がちょっと水面に覗いている。

掛けた大物に走られて、ラインを擦られて切られるリーフエッジの岩の上まで行ければ… 。

まだ少し水位があるので、浅い所を探しながら、ソロソロと進んで行くが、外海からのウネリが入って来て、波が… あぁ〜長靴に水が、水がぁ〜!

結局何も無いまま2時間、海坊主はまた水の入った長靴グチュグチュいわせながら我が家に帰った。

ニバイと昨日のミツバモチノウオの刺身の残りを煮付けにして徳之島特製ブランチ。

お疲れ海坊主は食後の昼寝、昼までずっと寝ていたAK柴は庭の手入れ。

オヤツ時に目覚めた海坊主、延々庭の手入れに余念の無いAK柴に触発され、倉庫から引っ張り出した脚立で車庫の屋根に登り、覆い被さる樹の枝を片っ端からぶった斬る。

天草で勢い付いた林業の血が騒ぎ出した。

ふと気が付けばはや日暮れ、海坊主血が騒ぎ過ぎて、手入れ過ぎたAK柴と共にグッタリ。

今日は釣りはいいや。

    海坊主

なんだよ〜雨?夏?

10月29日(水)

今日も潮廻りは小潮で潮位の変動が小さい。

日の出6:33am、日没17:44pm、南川漁港のチャンスタイム、夜明け前の干潮は5:43amだ。

…が、4時に目覚めた海坊主、昨夜の予報には無かった雨音に愕然とする。

いや、動き出す5時頃には… あぁ〜想いと逆に雨音はビシビシバシバシ強くなるばかりだ。

はい、二度寝ぇ〜。

昼前には雨は上がり、朝21℃だった気温は夏日の25℃を超え、陽射しの強まる午後には真夏日に迫る暑さに。

恒例、東シナ海与名間ビーチにサンセットリゾートのカツカレーを食べに行く。カツが2枚、ライス大盛りにしたらヘビーだった。

トライアスロンの会場にもなっている与名間ビーチで、南の島の夏の釣りをしようじゃないか!

おおっ、これよこれ、真夏の陽射しを浴びながら、コバルトブルーの海に向かってルアーを投げるんじゃぁ〜!

海坊主10gジグヘッドリグのシャッドテールグラブを遠投してのスイミングで探る。

ここ10年で数回しか来ていない与名間ビーチでは、花徳水産ははかばかしい漁獲を揚げていない、が… 。

岸際の岩場を掠めて通ったシャッドテールのグラブに18cm ( リリースサイズ ) のニバイがヒット!

あれ?これいいかも?集中だ〜っ!

沖目でググンッ!おお〜引く、おお引く引く!この大物は何者だ?… ブダイか?
スズキ目ベラ科モチノウオ属、ミツバモチノウオ32cm だってさ。

初めての魚、海坊主は素直に嬉しす。

さあ、花徳水産らしい宴会じゃぁ〜。

やっぱお造りはバナナの葉っぱに乗ってないと。

あっさり白身で、ポン酢に生姜で頂くと美味しゅうございました。

    海坊主