ラストフィッシュ

10月5日(日) 其の2

いよいよ最後の最後の釣り。

O田と共に昼過ぎの中潮のド干潮、岩場が目一杯露出しているであろう養殖場跡ガード下へ。

岩場広々ぉ〜、朝なら水面はO田の頭の上だ。

釣り開始早々、海坊主のペンシルベイトを追ってクロダイが足元まで来た!

活性は高いぞっと、海坊主のリングワームにヒット!

朝とは一変した夏空の下、メッキアジ25cmゲ〜ット!コイツを寄せて来た時、なんとすぐ後ろにクロダイのチェイスが!

海坊主程無くメッキアジ24cmゲ〜ット!

ギンギラギンに綺麗じゃぁ〜!

ラストフィッシュがコイツ等で海坊主は大満足、天草満喫じゃぁ〜!

O田はこのラストでは久し振りのアブレだが、今回の漁獲全般では満足だろう。

天草水産の漁獲集計が楽しみだ。

    海坊主

なんか満喫でけへん!

10月5日(日)

今日は釣りのできる最終日、明日の朝には我が家を離れる。

O田は何か作業があるとかで、8時過ぎに迎えに来ると言って、養殖場跡ガード下の岩場ポイントに海坊主を置き去りにして帰って行った。

ガード下の岩場は中潮の満潮と重なってまるっきりの水面下だ。

わはっ、水深30〜50cmはありそ。タモ持って歩いてガード越しに釣りするっきゃない。

おまけに濃霧で、昨日の雨のせいか、濁りまで入っている。

空気中は霧で、水中は濁りで、見通しは悪い。嫌な予感がする。

1時間以上ガード沿いにウロウロ、沖目掛けてロングキャストし、ボトムバンプし、スイミングし続けたが何も無い。

そろそろ8時かなぁ、お迎えが来るなぁ、アブレるのかなぁ?と、破れかぶれになって、ふとガード下の石垣沿いに紫色のリングワームをポトリと… 。

「必殺ヘチ釣り!」

ヘチ… 居るじゃん、大っきいガラカブ、グッグラグッの24cm!
こんなん、立派な奴、足元のヘチに居るんだ。

なんだかなぁ~… 沖目に投げて、散々根掛かりして、あの悔しい思いの数々 ( 10回以上だぞっ!) は何だったんだ?

その後、さらにガラカブ14cmをヒット(リリース)して、穏やかな心でO田のお迎えを出迎えた。

しかし何かしら素直に喜べない自分がいて、「幸せの青い鳥はこんな近くにいたんだよ」と賢しら顔で言われているような、「馬っ鹿じゃないの?」と言われているような… 考え過ぎかなぁ?

なんか納得でけへん、満喫でけへん!

    海坊主

一日我が家で垂れ籠めて…

10月4(土) 其の2

結局今日は終日雨降りで、本降りは一時だけでも釣りには出られず、何処に行くでもなく、まったりぐったりゴロゴロしていた。

あ、グウタラだって言った… 。

日没前からO田は薪割りをして、ガス釜の壊れた風呂を沸かしにかかる。

海坊主は天草水産の在庫を漁って夕飯の支度にかかる。

生きて行くには色々やらにゃならんのだ。

ここまで続けて来た天草水産の宴会の灯を決して消してはならない。

冷蔵庫から24cmのメッキアジ2匹を出して海坊主渾身の2身1体盛り。

冷凍庫からはガラカブ、キジハタ、ニバイ、メッキアジのアラを出庫して、これまた海坊主最終兵器、豪華アラ煮の登場だ。

ビール出して、白飯炊いて… 。

刺身でビール、豆腐とワカメの味噌汁、アラ煮で白飯、納豆で白飯、レトルトカレーで締めて… 嗚呼、果てしなき炭水化物祭り… 。

気が付けば右腹を下にして、まだ21時だというのに床に就いていた。

「あぁ〜… 腹痛ぇ〜…」

    海坊主